ニラとスイセンの違いや簡単な見分け方をご紹介します。
「ニラとスイセンなんて間違えるの!?」と思った方もいるかと思いますが、
実は近年、ニラとスイセンを間違えた誤飲事故で食中毒になるケースが増加傾向にあるのです。
そこで、スイセンの毒についての危険性や簡単な見分け方など紹介します。
”危険”ニラとスイセンを間違え相次ぐで食中毒
ニラとスイセンの誤飲事故ですが実際どのようにして口にしてしまうのでしょうか?
実際のニュース内容です。

・兵庫県内に住んでいる30代夫婦がスイセンとニラを間違え食中毒になりました。
・北海道でもニラとスイセンを食べ間違う誤飲事故がおこり女性9人が一時入院するという事態になりました。
・岐阜県、会社従業員が自生しているスイセンをニラと間違え食べて食中毒の症状を訴えた。
・徳島県で学校職員がスイセンの葉をニラと間違えて持ち込み、調理実習で使用し、餃子を食べた児童9人が集団食中毒を起こした。
・東京都内に住む80代の女性が、自宅庭に生えていたスイセンをニラと間違えて食し、食中毒症状を訴えた。
誤飲してしまう年齢層や場所が様々という事から、ニラとスイセンは本当に間違えやすい事がわかります。
もし自分の家族が間違えてしまったら大変なことになりますね。
十分に知識をつけて気をつけていきましょう。
こんなに怖いスイセン(猛毒)での食中毒

スイセン(ヒガンバナ科)の有毒成分についてですが、リコシン、ガランタミン、タゼチン、シュウ酸カルシウムなどがあり、彼岸花に似たような有毒成分が含まれています。
特に球根部分に多くの有毒成分が含まれ、致死量はわずか10gといわれています。
食後30分程度の短い潜伏時間で食中毒の症状が現れます。
主な症状は、悪心、嘔吐、下痢、発汗、頭痛、流涎、昏睡、低体温などがあります。
また、シュウ酸カルシウムに触れることで、接触性皮膚炎を起こします。接触性皮膚炎というのは、山芋などに触れるとかゆみがでますよね、それと同じです。
ニラと間違えて食べてしまったら、ただ単にマズイというだけではなくこんな恐怖があるのです。
人間だけでなく、犬や猫も中毒になるので要注意です。
実際、散歩中に誤って水仙の葉っぱを食べてしまう事故がありました。場合によっては、心不全をおこしてしまいます。
犬の散歩中に、愛犬が何か食べていないかということを細かく観察してあげるのも飼い主のつとめですよね。
気をつけましょう!
もう間違えない!ニラとスイセンの簡単な見分け方をご紹介
ここでは簡単なスイセンの見分け方を紹介します。
一番わかりやすいのが臭いです。葉っぱの形はとても似ていますが、臭いに特徴があります。ニラには特有の臭いがありますが、スイセンの葉は臭いがほとんどありません。
そして、似てはいますが葉っぱにも違いがあります!
スイセンの葉っぱは幅が広めで、厚みもあり、ニラと比べると葉っぱが大きく、茎もネギのように太いのが特徴です。

実際に触ってみると全然ちがいます。
それでも不安な方は引っこ抜いてみましょう!
ニラは鱗茎の下に根っこがつながっていて株状になっていますが、スイセンは丸い球根があるだけです。
実際に並べてみるとはっきり違いがわかります。
いろいろと見分け方はありますが、やはり一番の対策はニラとスイセンを近くに植えないことですね。
自然に生えているものは、ニラとスイセンが同じ場所に生えていることもあるの要注意です。
まとめ
ニラとスイセンを間違えて食べる事故が多い事や、自然にも生えている事から気を付けなければいけないのがよくわかります。
なんといっても、スイセンの猛毒にはびっくりしました。潜伏時間も短く、死に至る事もあるのでとても危険です。
あなたは絶対に間違えて食べてしまわないように、お気をつけ下さいね!